1. >
  2. >
  3. ネイキッド

ネイキッド

yamaha

ネイキッドバイクはもともと普通のバイクだった

ネイキッド(裸)という名前で呼ばれているタイプのバイクは、文字通りエンジンなど駆動部分がむき出しのままの構造をしています。

最新式のオートバイが優れた流線型のデザインを採用しているのに対し、原始的な構造をそのまま造形としているネイキッドはどこか無骨で勇ましいイメージがあります。

「ネイキッドバイク」の定義はバイクとして必要な最小限のパーツのみを使用して作られているバイクということで、1885年にオートバイという乗り物が発明されたそのときのままの形を残しています。

往年のバイクファンから根強い人気があるのがこのネイキッドバイクで、特に海外メーカーのクラシックバイクに多く人気のモデルが見られています。

古いものでは数十年前に生産中止となったようなバイクも公道を走行しており、あえてそうした古いモデルをメンテナンスして乗りたいというニーズもかなり高くあります。

ちなみに日本国内では「ネイキッド」という名称が使用されていますが、欧米諸国では「ジャパニーズスタイル」や「オールドスタイル」という名称が使用されています。

これはオートバイが世界的に流通し始めた時期に名車として一躍人気となった「ホンダドリームCB750」というモデルの影響が大きいとされています。

参考>>http://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1969cb750four/

ネイキッドバイクの特長と有名モデル

バイクが世の中に出るようになってから既に120年以上が経過しているわけですが、その間には様々な技術的革新が起こりました。
現在も非常の多くのタイプに細分化されており、次々新しいデザインやモデルが登場しているものの、その流れの中で変わらず同じスタイルを貫いているのがネイキッドモデルです。

風よけのためのカバーである「カウル」を持たないバイクは両サイドからエンジンの形がはっきり見えるということが最も大きな特長で、エンジンの造形がそのままデザインになる造形美としての美しさがあります。

また部品がむき出しになっていることから修理やメンテナンスがしやすく、バイク初心者にとっては自分の乗っているバイクがどういった仕組みで動いているかということを実感することができるというメリットがあります。

さらに乗車姿勢が前傾にならないアップライト姿勢なので長時間でも走行しやすく、バランスがとりやすいことから教習所ではネイキッドバイクが教習車として使用されています。

ネイキッドバイクは日本のバイクメーカーが最も得意とするところであり、前述のホンダドリームCB750の他にも、カワサキのゼファーやヤマハSR400などクラシックタイプの名車が数多く存在しています。