エンジンオイルの役割と交換時期の目安
バイクのエンジンにとって血液とも言えるのがエンジンオイルです。金属部品同士の摩擦を減らす潤滑作用だけでなく、冷却や防錆、洗浄といった重要な役割を担っています。
このオイルが劣化してしまうと燃費の悪化やパワーダウンを招き、最悪の場合はエンジンの焼き付きという重大なトラブルにつながる恐れもあります。
一般的に、交換時期の目安は走行距離で3,000kmから5,000km、期間では半年から1年と言われています。走行距離が少なくても、空気に触れているだけで酸化が進むため、定期的な交換が必要となるのです。
また、新車で購入した直後はエンジン内部の金属粉が出やすいため、最初の1,000kmまたは1ヶ月点検のタイミングで交換するのが推奨されています。空冷エンジンのように熱負荷が高いバイクでは、少し早めのサイクルを意識すると良いでしょう。
オイルの種類の選び方と確認方法
エンジンオイルを選ぶ際は、車種や用途に合った粘度とグレードを確認することが大切です。
メーカー推奨の粘度が基本となりますが、夏場のツーリングや高回転を多用する走行では少し硬めのオイルを選ぶなど、状況に応じた使い分けも有効です。
オイルの状態を確認する方法としては、エンジン側面にある点検窓やオイルレベルゲージを使用します。車体を水平にした状態で、オイルの色と量を目視チェックしましょう。新品のオイルは飴色をしていますが、劣化が進むと黒く濁ってきます。
また、水分が混入すると白く乳化することもあり、こうなると潤滑性能が著しく低下しているサインです。
量が規定値の下限を下回っている場合は補充が必要ですが、汚れが酷い場合は全量交換が基本となります。定期的なチェックを行う習慣をつけることで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
自分で交換する場合の手順と注意点
自分でオイル交換を行う場合、まずは廃油処理箱や新しいドレンワッシャー、適切な工具を準備します。
作業手順としては、まず数分間暖機運転をしてオイルを温め、排出しやすくします。
次にドレンボルトを外して古いオイルを抜きますが、この時オイルが熱くなっている可能性があるため火傷には十分注意が必要です。オイルが抜けきったら、新品のドレンワッシャーに交換してボルトを締めます。
締め付けトルクは規定値を守ることが重要で、強く締めすぎるとオイルパンを破損させる原因になります。
最後に規定量の新しいオイルを注入し、レベルゲージで量を確認して作業完了です。
排出された古い廃油は、各自治体が定めるルールに従って適切に処理する必要があります。不安な場合は無理をせず、ショップに依頼するのも一つの賢明な選択と言えるかもしれません。
