海外メーカーが中心となって行う認定中古車制度

中古車を購入するために品物を探しているとしばしば目にするのが「認定中古車」という文字です。
特にBMWやメルセデス・ベンツなどといった有名海外メーカーでは認定中古車制度にかなり力を入れており、正規ディーラーだけでなく提携販売店でも認定品であるかどうかを前面に出した販売方法をとっています。

まず認定中古車とはどういうものかということから説明をしていくと、それぞれのメーカーが独自の基準により中古車の状態を調べてて認定するというもののことです。

このときポイントとなるのが状態の調査はメーカーが自社内で行うのではなく第三者機関によるプロの鑑定士に依頼して行うということです。
第三者機関としては「JAAA（日本自動車鑑定協会）」や「JAAI（一般財団法人日本自動車査定協会）」「株式会社AIS」といったところが代表的です。

認定は最初に挙げたBMWやメルセデス・ベンツなどメーカーが主催して行う場合もあれば、中古車を販売している大手代理店が独自に当店認定として行っているケースもあります。

中古車の入手元はオーナーから直接購入した場合だけでなく、業者向けオークションに出されていたものを購入した場合などさまざまなので、以前までどういった使われ方をしてきたかをあとから調査をするのは困難です。
そこであらかじめ中古車にありがちな不具合がないかを詳しく調べておくことにより、信頼性の高い中古車を選ぶことができます。

認定中古車のメリットとデメリット

認定中古車という制度が有名になったのは、輸入車など日本メーカーのようにすぐに修理対応しにくい車・バイクが増えてきたためです。
国内メーカーに比べて海外メーカー品は故障頻度が多く、金額の割に耐久性が低いことがあるということが問題視されていました。
そこであらかじめ中古車の性能を担保することにより、安心して安価で輸入車を購入することができるようにしたのです。

この認定制度は現在では海外メーカーだけでなくホンダやスズキなど有名メーカーも積極的に取り入れており、信頼性の高い中古品を消費者にわかりやすく提示してくれています。

しかしここで注意しておきたいのが、認定中古車だから必ず新品同様に故障の危険性がないというわけではないということです。
完全に製造元がわかっている新車と異なり、中古車はそれまでどういった使い方をされてきたかということが性能に大きな影響を与えるため、実際に乗ってみたところ思わぬところに故障が起こったということも珍しくありません。

せっかく通常の中古車と異なる認定中古車を割高に購入したのにすぐに故障が起こってしまったという例もありますので、その点はしっかり理解して購入するようにしたいところです。