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バイク免許の種類【AT限定二輪免許】

PCX

クラッチ操作を必要としない手軽な免許

道路交通法の改正によりバイクでもとれるようになったのがAT限定免許です。
AT限定免許は普通自動車ではおなじみの種類となっており、クラッチ操作とギアチェンジをする必要のないオートマチック・トランスミッションなどの車種限定で運転できるものとされています。

AT限定二輪免許の種類は全部で三種類あり、「AT限定大型二輪免許」「AT限定普通二輪免許」「AT小型限定普通二輪免許」となっています。
この3つはバイクの排気量によって種類が異なっており、AT限定大型二輪免許は総排気量650cc以下まで、AT限定普通二輪免許は400cc以下まで、AT小型限定普通二輪免許は125cc以下までとなっています。

免許取得のための条件や流れは通常の免許取得方法と同じで、先に教習所に通って実技講習を修了してから運転免許センターで筆記試験を受けるかもしくは直接試験場に行ってダイレクト受験をするかから選べます。

自動車免許と同じくAT限定免許は技能教習に必要な時間が短くなっています。
これはクラッチ操作に関わる教習部分が省略されるからであり、全く免許がない状態から教習所に通った場合で比較すると普通二輪免許ではMT(通常)のところ19時間かかる実技教習がAT限定なら15時間で済みます。

ただし時間が短い分AT限定免許は取得が楽かというと決してそういうわけではありません。
クラッチ操作がなくても一本橋やS字カーブなど難易度の高い操作は同じく教習科目となっているので、補修が重なることで結局MT受講者とほとんど変わらなかったという人もたくさんいます。

AT限定免許で乗ることができるバイク

AT限定免許の取得条件は通常の二輪免許と同じく、400ccまでは16歳以上、400cc以上650ccまでは18歳以上とされています。
その他にも試験の前に適性検査として視力検査や色覚異常検査、身体検査などがいくつか行われることとなります。

AT限定で免許を取得した場合、限定車輌として指定を受けている車種にのみ乗ることができます。
代表的な車種としては、ホンダのシルバーウイングGTやフォルツァ、PCX150といったようなスクータータイプがあります。

最近ではAT限定で乗ることができる車輌も増えてきてはいるものの、やはりバイク市場全体で見ると車種数はかなり限られてくるためあまり購入できるバイクの幅は広くはありません。

どちらかというとと最初からAT限定で乗れる車種でほしいものがあるという人が取得するという、免許ありきではなく車種ありきで考えた方が間違いはないかもしれません。

AT限定で乗れるバイクの中でも一際人気が高いのは原付2種と言われる125ccまでのスクーターで、通勤通学などの街乗り用として広く免許が取得されています。